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船はどこに泊めればいいの?停泊地、ホームポートについて

日常 水上生活
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停泊地(車で言う所の駐車場)の選定は生活する上で一番重要な部分になります。ランニングコストの一番大きい部分です。

船の係留料金も係留施設のタイプや場所で大きく変わります。

漁港タイプやシンカー係船とか浮標係留と呼ばれている係留方法の施設は一般的に比較的安価です。いわゆるマリーナの様な桟橋に留めたり、クレーンで陸に上げたりする施設は高いです。

欲しい船があったとしてもこの係留場所がなければ船を持つことはできません。また自分の持とうとしている船がその置き場に留められるサイズなのか、本当にその係留場所までたどり着けるのかも確認が必要です。干満差が大きな場所では満潮時に橋をくぐれるのか、干潮時に挫傷しないのかなどなどです。この辺のことは留めようとしているところの方に聞けば詳しく教えてもらえるので大丈夫です。

背の低いモーターボートであれば橋をくぐりかなり河川のかなり上流の置き場でも大丈夫ですが、マストがあるヨットや2階建ての大きな船は無理です。あとは周囲の環境です。まずはGoogleマップの航空写真で見てみると良いです。比較的都心部に近いエリアなら電車の駅も近かったりします。私が10年以上お世話になったエリアは最寄り駅もスーパーやホームセンターなどが徒歩圏内にあり大変便利でした。あとは近くに銭湯があるとなお良いですね。自転車があると行動範囲も広がりますね。

船の泊めて置くタイプには大きく分けて3タイプあります。

一つは陸揚げ上架タイプです。水に浮かんでいる時に比べて、陸に上がった船は小さな船でもかなり大きななものです。長いはしごで登り降りします。電気は使えても水は使えません。住むのは難しいです。

陸に上げて船台に乗せて保管します。船はキレイな状態が保てます。

船の手入れは容易に行なえます

2つ目はアンカー(⚓️錨)を下ろして泊めたり、係船浮標と言うブイに自分の船のロープや鎖をつないで係留する方法です。シンカー係船とか浮標係留と呼ばれています。

船まではテンダーで乗りつけます。

ブイに付いているいアイ(リング)に船のロープをつなぎます。

私の最初のヨットはこのタイプで泊めていました。テンダーと呼ばれる小船のディンギーに乗って自分の船に乗りつけるタイプです。地中海とかで大きな船なら良いですね。でも普段の水上生活はめちゃくちゃ面倒で大変です。雰囲気は最高で僕は好きですが、小さな船で住むには適しません。

もっとも一般的なのがマリーナの様な桟橋につけるタイプです。船への乗り降りも楽で電気の供給や水を補給も簡単にできます。一番おすすめタイプですが係留費は高いです。

桟橋には水道と陸電パワーポスト(船に電気を引き込むための電源)があります。これで陸と同じ文化的な生活ができます。

マリーナの桟橋に設置されているパワーポストです。ここから電気を船内に引き込みます。水道の蛇口も付いています。

陸から船に電気を引く設備(一般的には陸電‘リクデン’と呼ばれてます)がある場合はほぼ陸の家と同じ感覚で普通に家電製品が使えます。ただしこの設備はしっかりしたマリーナ以外ではほとんどないと思います。

水上生活では海上係留のマリーナがなにしろ快適です。ただしマリーナの数も少なく置ける艇数にも限りがあるため空き待ち状態のところが多いです。

と言うことでおすすめホームポートは

No.1 海上係留マリーナ ダントツで良いです!電気、水道、トイレ、シャワー、ゴミ捨て場などなど至れり尽くせりで最高なスタッフが最高に快適にサポートしてくれます!でもちょっと高いです。

No.2 漁港あるいは漁港管理のプレジャーボート置場 大抵の場合生活する上での周囲の環境はマリーナより良いです。ただしほとんどの場合は水や電気がないので水上生活はやや大変です。基本 Do it yourself! です。

基本的にはこの二択で上架はダメで浮標係留は毎日の生活の場としては現実的ではないです。

次に係留場所の設備がです。

1つ目は水です。水道が係留場所まで引き込まれていれば最高ですが、浮標係留はもちろんのこと漁港タイプのところは大抵はないです。船置き場の近くに漁協が管理する水道があったりするのでポリタンクに入れて運んで船に給水します。重労働ですがすぐ慣れます。節水する習慣が身につきます。

漁協が管理する水道からポリタンクに入れて運びます。かなり重いです。

ポリタンクから船に補給します。これの往復です。

右手に水と左手に燃料、背中に食料です。ジムに行かなくても鍛えられます。

最近は小型のウォークメーカー(海水淡水化装置)もありますが、水量も少なく電気も使うため現実的ではありません。

陸電がない場合は船のバッテリーに頼る事になります。また30f以上のサイズでスペースがあればディーゼル発電機を付けたり、すでについている場合もあります。船舶用の小型ディーゼル発電機はとても高価で後からつけるのは少し大変です。ヨットで主機がディーゼルエンジンの場合は主機で多少は発電できます。ただし、防音シールドは付いていますがそれなりのエンジンの音はします。陸電のような無音ではありません。

バッテリーだけで生活するのはかなりの節電が必要で、最低限バッテリーを充電するだけの電力、例えばソーラーパネルや風力発電機を船につけなければなりません。それでもかなり徹底して節電しないとダメです。私の場合、はじめはソーラーチャージャーとインバーターを使用していましたが家庭用の100Vの家電はを使うのはかなり厳しかったです。

そこでホンダのポータブル発電機を購入しました。当時の片手で持って運べる発電機の中では一番容量の大きな物を購入しました。25kg近くあるのでそれなりに重たいですが、インバータ式で1.6kAVの容量がありました。パソコンを繋いだりエアコンも使えるようにと考えると最低でもこのクラスの発電機が必要になります。片手で持てるサイズなら使う時は船の外に出して、それ以外は船内にしまっておけます。価格は18~20万位だったと思います。

私の場合は桟橋にポータブル発電機を設置してそこから船の陸電インレットに差し込んで使っていました。そーすることで船内すべての電化製品が使える様になります。

使わないときは船内にしまいます。

小さな容量のものは安いですが冷蔵庫や温水器、電子レンジやクーラーは使えません。容量が大きい分価格は少し高いですが絶対に容量が大きい方がいいです。車にも積めるサイズなので災害時にもあると活躍します。

しかしこのポータブル発電機もやはり騒音の問題があります。使える環境はかなり限られると思います。

発電機を使うまでは毎日がサバイバルの様な生活をしていましたが、発電機を買ってから驚くほど文化的な生活になりました。日本国憲法第25条第1項にあるような「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」が実現した感じがしました。

船に外部電力のインレットが付いていればそこに発電機から線をつなぐことで船のすべての電化設備、例えば温水器や冷蔵庫、電子レンジ、備付けの100Vコンセント、バッテリーの充電器も出来て便利になります。

 

電子レンジが使えれば料理は簡単ですが、私の場合はカセットガスコンロを使ってました。

電気がなくても簡単に料理ができます。キャビンが小さいワンルームタイプなら冬はカセットガスコンロで煮炊きするだけで船内がポカポカになりました。コンロは五徳が大きくて風除けタイプなら外でも使えて便利です。ストーブもカセットガスストーブを使ってました。カセットガスが共通なので便利です。イワタニが良いです。

 

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